近年では、結婚式や披露宴は行わないけれど、和装姿やウェディングドレスを着て、結婚式場やチャペルなどで写真を撮影するフォトウェディングをするカップルが増えています。いわゆる「写真だけの結婚式」ですが、結婚式をすることを前提とした前撮りとは違い、費用を安く抑えることができます。
また、結婚式場で式を挙げるよりお手軽で、人前に出るのは恥ずかしいという人や、再婚なのでお披露目することは控えたい人、妊娠中で式の準備が難しい人などにとても好評となっています。結婚式を行うよりも安いだけではなく、自分たちの好きなロケーションで、自由に思い出が残せることもフォトウェディングの醍醐味です。撮影に集中できるので、ふたりだけの世界を演出しやすく、雑誌のモデルになったような雰囲気を味わうことができます。
必ず思い出として残したいチャペルや、青い海をバックにした撮影、神社や日本庭園での和装姿の撮影などが人気のロケーションです。
結婚式場はその内装から飾りつけまで新郎新婦を祝うようになっているものの、その祝福が最高潮に達する瞬間と言えばフラワーシャワー以外にないです。
古代ローマの風習が由来で、当時は花びらではなく小麦を振りかけていました。現在でもライスシャワーとして行われる地域はあるものの、キリスト教式の結婚であれば花びらを振りかけます。どちらも新郎新婦を祝っていますが、前者は食べ物に困らないように、後者は花の香りが2人を災いから守るようにという願掛けがされているのが大きな違いです。しかし現在は演出が選べるほどに多様になっているせいか、花びらや米だけでなく、投げテープやしゃぼん玉などを使います。和風の結婚式でも花びらのかわりに、小さな折り鶴や紙風船を使用しているのが特徴です。代用品を用いてまでフラワーシャワーを行う理由は、最高の思い出を残すために尽きます。それは結婚式場の記憶に残すためでもあるし、写真の残すためでもあります。